The History Hour

華流ドラマ・海外ドラマの感想や幻想水滸伝のプレイ日記が中心。推しを愛でるのが目的なのでネタバレ満載です☆

【海外ドラマ】シェトランド シーズン7:身内の怨嗟が物凄い

てっきりシーズン6で完結したと思っていたこのドラマ。まさかのシーズン7が放送されるとは。完結したと信じ込んでいたので、しばらくシーズン7が新作だということに気づかず視聴を見逃していた。

 

主人公は一新されたものの、トッシュが続投で嬉しい! このシリーズで一番好きな登場人物なんだよね。しかも今作ではダブル主演といっていいほどトッシュが活躍している! いやこれは本当にダブル主演なのかなあ。前シーズンまではあくまで補佐役に留まっていただけに、彼女の大活躍を見られて満足だった。

 

物語はいかにもシェトランドシリーズらしい内容だった。あ~、シェトランドってこういうドラマだったなあという。まず登場人物がとにかく多い! どんどんどんどん容疑者や関係者が出てくるので、名前と被害者との関係を覚えるのがとにかく大変。今回も話が進んでいくにつれて被害者に関わる登場人物が増えていくものだから大変だった。

 

そして犯行動機はどこまでも内向的な理由から。初めはギャングがメインで出てきたりと、シェトランドらしからぬ内容だなあ路線変更したのかなと思っていたら、最後はやっぱり身内の問題だった。しかもとても閉鎖的で怨嗟的でドロドロしていて、これぞシェトランドっていう感じ。最後の犯人に辿り着くまでに、物凄く濃密な人間関係が描かれていて、怪しい奴がいっぱい出てきて、もうこの島の住民達の精神構造は大丈夫かと心配になるくらい。相変わらずのシェトランドモードで、こうでなくてはシェトランドじゃないよねって、ここまでくるとむしろ妙な安心感さえある。

一話完結の全3話構成かと思っていたら、まさかの全3話でひとつの事件を追っていくストーリーだったため、もういろんな要素がてんこもりでお腹いっぱい状態だったよ。

 

英国ミステリーに親しんでいる人なら、ああこういうドラマか~という感じで見られるけれど、馴染みのない人が見たらちょっと面食らうかもしれない。けれどこれぞ由緒正しき英国ミステリーなのだ。