The History Hour

華流ドラマ・海外ドラマの感想や幻想水滸伝のプレイ日記が中心。推しを愛でるのが目的なのでネタバレ満載です☆

【海外ドラマ】レックス ~ウィーン警察シェパード犬刑事~ シーズン2:さらば、シュトッキー

 

シーズン2全体感想

1994年~2004年まで放送された警察犬レックスが大活躍の1話完結型の警察ドラマ。オーストリア制作。全15話。

シェパード犬刑事レックスが可愛くカッコよく、見ていて癒されるドラマだけれど、事件の内容はけっこう悲惨なものが多い。犯人の動機も人格も共感できない嫌な奴が多い。そしてけっこうアダルトなシーンが多い。

シーズン1ではレックスとモーザーの活躍ばかりに目がいったけれど、シーズン2ではシュトッキーやヘララー、マックスといったレギュラー陣も要所要所で見せ場があっていい感じ。警察ドラマの醍醐味はチームワークにあると思っているので、ここまでの積み重ねが良い方向に作用して人間関係に深みが出てきた。それなのにシュトッキーが今シーズンでお別れなのは残念。とてもいい味を出していたキャラなので本当に残念。

 

各エピソード感想

第1話「無言の叫び」

レックスと飼い主であり相棒のモーザー捜査官が新しい家にお引越し。引っ越し先で美しい女性獣医師と知り合いになり、これからモーザーといい仲になりそうなところからスタート。

事件は、少女誘拐事件が3件続き、ついに3件目の誘拐された少女が遺体で見つかるというもの。誘拐の目的が児童ポルノ撮影のためで、事件の内容が胸くそ悪すぎて途中で見るのが嫌になってしまった。

今回のレックスは、保護された2件目の被害者の少女の心を癒す役割。レックスと触れ合うことで少女の心の傷が徐々に回復していく。いつもの犯人を追っかけるのとはちょっと違うスタイル。

 

第2話「血痕」

今回の事件はひき逃げ犯を探すのが目的だけど、今回も胸くそ悪い事件で、2話続けて胸くその悪い展開が続いてしんどいよ。ひき逃げ犯は医大生のお坊ちゃんで、ひき逃げがバレないように遺体を線路に放置して轢死を偽装。まあそれは検死であっさり見破られるんだけど、自動車の修理工の一人がひき逃げに気づいてお坊ちゃんに金を要求。当然のことながらこの人は返り討ちにあって死亡。だけどもう一人いた修理工がその現場を目撃し、お坊ちゃんにまたまた金を要求。もうこの時点で、こいつら人が死んでるのに金を脅し取ることしか頭にないんかいって、イライラが溜まる溜まる。ほんと今回の犯人は、ひき逃げ犯のお坊ちゃんも、返り討ちにあった修理工も、そこからさらに脅迫した修理工も、どいつもこいつもロクでもない奴らだった。

今回のレックスは、二人の目の修理工のトラックに飛び乗って、お坊ちゃんとの取引現場を見事を抑えて事件解決。

 

第3話「濡れた襲撃者」

今回の事件は、湖の畔でカップルばかりを狙った連続殺人犯を追うというもの。今回は犯人ではなくモーザーにイライラが。いや、モーザーは別に悪いことはしていないんだけど、おとり捜査でバディを組んだ女性警察官といい関係になりかけてイライラ。別に恋愛は自由なんだから誰とイチャつこうと構わないんだけどさ、なんでこう海外のドラマってすぐに女性とイチャつこうとするんだ。最近の欧州のミステリードラマはあんまりそういうのない気がするけど、この時代のドラマって女性と見ればイチャついてる気がする。おまえら仕事中にイチャつくなとか、出会ってすぐにイチャつくなとか、だいたいモーザーよ、おまえは美人獣医師に気があったんじゃないのかとか、なんかもう終始イライラしてしまった。

今回のレックスは、逃げる犯人を追って、底なし沼にハマりかけた犯人を助ける活躍。イチャつこうとするモーザーの邪魔をしたりと、レックスがホントいい活躍をしたな。あと、シュトッキーがいろんな意味でモーザーを心配してて、レックスと思考回路が似ていて笑った。

 

第4話「気に入らない写真」

公園で写真を撮っていた旅行者の男性がホテルの部屋で遺体で発見された。男性はそうとは知らず麻薬の取引現場を撮影していて殺されたのだ。レックスが麻薬の臭いに気づいて、殺人犯と麻薬取引犯を同時に逮捕する大活躍!

第3話までいろいろとイライラが溜まる展開だったけれど、ここにきてようやく普通に楽しむことができた。しかし旅行の男性は災難だったな。まあ、写真を理由に好みの男性に声をかけまくってたみたいだから自業自得といえばそうなんだけど。冒頭でこの人に声をかけられた男性がホテルに誘われた時は、知らない男についていったら危ないよ~とか思いながら見てた。

 

第5話「マスクのままの死」

エステサロンで女性客が殺された。犯人は被害者の親友の息子。母親が再婚することを知り、再婚相手に財産を奪われる前に母親を殺そうとして、間違えて別の女性を殺してしまったというのが真相。殺された被害者は気の毒というしかない。しかも母親と再婚相手は、息子に財産を譲ることで合意していたのだからホントやりきれない。最初は再婚相手が犯人か?と匂わせておいて、実はとってもいい人だった。それに引き換え息子がダメダメすぎる。しっかり者の母親に見えたけど、息子には激甘だったんだろうな。

今回のレックスは、犯人逮捕よりもモーザーの邪魔をしまくるのが可愛かった。例の美人獣医師がモーザーの家にやってきたら、レックスが邪魔をしまくる。嫉妬する姿は可愛いんだけど、ボールを足元に転がしてモーザーがすっ転んだときはさすがにやりすぎだと思ったよ。めっちゃ派手に転んだからな。下手をしたら大怪我してるところだよ。ところでモーザーよ、モーションをかけていた女性警察官はどうした。

 

第6話「盲目の証人」

個人的にはここまででこのエピソードが一番おもしろかった!

まず今回のキーパーソンとなる視覚障害のある目撃者。ホテルの電話オペレーターの女性なんだけど、障害があっても他人に甘えることなく自立心が旺盛でとても素敵な女性だった。モーザーも恋愛するならこういう女性を好きになればいいのに。

モーザーが手がかりを追って外国へ行っている間、レックスはこの女性に預けられることになる。これは偶然だったんだけれど、実は殺人犯がこの女性をつけ狙っていて、階段にロープを張って転落死させようとしたり、車ではねようとしたりするんだけど、レックスがそれらをすべて妨害し女性を助ける大活躍。モーザーはその間に出張先で事件の真相に辿り着き、犯人逮捕へとつながっていく。いつもとはちょっと違う展開でおもしろかった。

他にもモーザーに遊んで欲しくてやりすぎてしまうレックスとか、署内でみんなが事件のことを話し合っている時に、いびきをかいて邪魔するレックスとか、可愛いレックスをたくさん見られた。

ラストにモーザーが目撃者の女性に、盲導犬として子犬のシェパードをプレゼントする終わり方もよかったな。ひとつ難をあげるとすれば、容疑者の声と殺人犯の声が同じだという目撃者の証言だけで、証拠になるのかどうかが疑問だったけど。声が録音されていれば声紋鑑定できるだろうけれど、目撃者の記憶だよりの証言って有効なのかなあ?

 

第7話「復讐への挑戦」

今回は最初から最後まで緊迫感のある回だった。ミステリー要素は薄く(というかまったくない)、アクションがメインのエピソード。このドラマはこういうエピソードもけっこうあるよな。そして推理がメインのミステリー回よりも、こういうアクション回のほうがおもしろい気がする。

犯人はモーザーの警察学校時代の同僚。この同僚は警察学校を退学になり、その後は強盗を働いてモーザーに逮捕された過去のある因縁の相手。モーザーがこいつに撃たれたのは、レックスが原因のような気もするけどまあいいだろう。今回のレックスの最大の見せ場は、銃の吊り下がったロープを引き上げるところ。レックスというか、ロープをきちんと最後まで引き上げる演技をやってのけたレックス役のシェパード犬が凄いなと感心してしまった。

相変わらずツッコミどころは満載。まず二人組の犯人の名前がフリッツとフックスで、名前が似ていて紛らわしい。もっと区別のつきやすい名前にすればいいのに。で、そのお色気シーンは必要なのかとか、独身女性のくせしてなんで乳母車なんか持っているんだとか、貯水塔の受付係は逃げ出す時に律儀に扉を閉める必要ないだろとか、突入班は横断幕を外すのにそこまで登ったんだったらもう建物内に侵入しちゃいなよとか、いくらでも出てくる。

シーズン2になってから、なんだかやたらとシュトッキーがモーザーを心配している気がする。ふたりの相棒感というか親密度が前シーズンより上がってる感じ。

 

第8話「運ばれた少女」

今回は最後まで展開が読めなかった。犯人は途中でなんとなく予測がつくのだけれど、奥さんが気の毒だなとか、あの子はいったいどうなっちゃうんだろうとか、サイドエピソードが充実していておもしろかった。取り調べの様子もあんなふうに迫られたら犯人じゃなくても自白しちゃうじゃん、と、ちょっとモーザー達警察側が悪役に見えてそれもおもしろかった。結果的に父親が無罪じゃなかったからよかったものの、あれ本当に関係のない人だったら冤罪じゃん。実際に最初に取り調べを受けた従業員は無実だったもんな。あの人は罪を認めなかったからよかったものの、気の弱い人だったら無実でも罪を認めてしまうよ。

レックスが薪を取りに行くシーン、最初は下から抜き取ろうとして積み上げた薪が崩れそうになり、ワンコにそんな無茶なことやらせるなよと思ったら、ちゃんとレックスが学習して上から薪を取ってくるの賢すぎ。この経験が役立って、後半の少年救助のシーンにつながってるのもうまい作り方だった。それにしても犯人は、かなりのサイコパスだったな~。

 

第9話「悪魔のシンボル」

今回はカルト宗教団体による儀式殺人。逆五芒星を完成させるために生贄にした4人の遺体が見つかるが、5人目の女性が逃げ出す。モーザーがその女性を保護するが、カルト宗教団体に見つかって家を包囲され・・・というストーリー。終盤の攻防戦はハラハラドキドキでおもしろいが、あれってモーザーの自宅だよね? なぜ自宅に証人を保護するかな? 聴取に応じないと保護できないとか言っていたけど、最終的には女性も聴取に応じたと思ったんだけど違ったのか? そして女性を保護中に恋人を家に呼ぶなよ。女性の保護が決まった時点で、恋人には今日は家に来るなと電話で伝えておけ。

レックスは前半は風邪でお留守番。一人でお留守番が嫌で片足ぴょんぴょん、ケガしたフリをするの可愛い。そしてこのケガのフリがまたまた終盤で犯人をだますテクニックになる。前回に引き続き、レックスの伏線を張るのがうまいな。

モーザーは、前回は銃に撃たれ、今回はナイフで刺されてと散々だな。借家にはガソリンを撒かれるわ、ドアを壊されるわで、あの口うるさい大家さんに追い出されないかと心配だよ。恋人を人質にとられても即座に交渉しないと言ったのは、警察官らしくてちょっとかっこよかった。あと今回もシュトッキーが大活躍。電話の不通で異変をかぎつけ、モーザーの家に駆けつけてくれた! 普段はちょっと抜けてる感じなのに、やる時はやるいい役どころ。シーズン1に比べると、シュトッキーが格段にイケメンになっている。

 

第10話「死の香り」

レックスの嗅覚がいかんなく発揮された第10話。犯人はムスクの香りで女性を誘惑するドンファン。人間には嗅ぎとれないフェロモン系の香水で女性を虜にするとか、やることがとにかくこすい。前半はどこの誰だかわからない殺人犯をどうやって見つけ出すか、後半は見つけた犯人をどうやって立件まで持っていくかが見どころ。

犯人を見つけ出すのに女性警官のシシィが大活躍。この人って第3話のおとり捜査でモーザーの恋人役を演じた警官だよね? 一話限りのゲスト出演かと思ったらまた出てきた! モーザーの一夜限りの遊び相手かと思ったら再登場した! シシィが演技で言ってたサイテーな男って、きっとモーザーのことだろうな。だってモーザーはあのあとちゃっかり女性獣医師とデキちゃってるもんな~。個人的には女性獣医師よりもシシィのほうが好き。第3話ではなんとも思わなかったけど、今回の話を見ていたらシシィがカッコよくて好きになった。

後半はレックスが大活躍! 犯人が使用した凶器と容疑者が使用したタオルの臭いが一致することを見事に証明してみせて逮捕状をとるのに成功。ほんと賢いワンちゃんだ。ラストは逃げ出した犯人をレックスが追いかけて無事に逮捕。人間にはわからないムスクの香りが今回の事件の鍵だったけど、ただ単に臭いの元を追うだけじゃなく、犯人が使用した凶器を探し当てるテストが捻りがきいていておもしろかった。

 

第11話「誘拐」

今回はなんといっても殺された男性が気の毒だった! とばっちりじゃん。これって完全なるとばっちりじゃん。誘拐現場を目撃して殺されてしまうなんて。他は犯人も含めて誰一人として死ななかったのに、この人だけが不幸を一身に背負ってしまったな。この人のおかげで誘拐の事実が明るみに出たわけだけど、殺されるくらいならそのまま犯人が身代金を受け取って海外に高飛びしてしまったほうが被害が少なくてすんだよ。

犯人の黒幕はやっぱり奥さんだった。これは最初から予測がついたよ。演出が最初から犯人は奥さんだって指してたもんな。

今回のレックスは序盤でドラム缶を転がし、中盤で円筒のゴミ箱を転がし、最後に円柱型にまとめられた藁を転がして犯人を逮捕! 序盤にレックスが何かをしていたら、のちのち犯人逮捕につながる行動だということを学んだぞ。他にも身代金の入ったカバンを追っかける訓練のときが可愛かった。臭いを追いかけるのではなく、目で見た”物”を追いかける難しいミッション。実際に訓練すれば、ワンコってこんなことまでできるようになるのかな? 訓練時のレックスが、最初わけがわからずに「???」ってなってる姿が可愛かった。

 

第12話「邪魔者を消せ」

ゲストわんちゃん、ビーグル犬の可愛さに釘づけだった第12話。もうなんなの、めちゃくちゃ可愛いな~。レックスも可愛いけど、小型犬の愛らしさはまた別格だな。おびえた様子でじっと見つめてくる姿がたまらない。

痴情のもつれが原因の殺人事件かと思いきや、犯人は動物実験で新ドラッグを開発中の研究者。心臓発作に見せかけて被害者を殺すのだが、あんな分厚いコートの上から注射なんてできるのかと思ってしまった。よっぽど勢いをつけて注射器の根元まで刺さないと無理じゃね? 被害者の愛人から密告があって、モーザー達が被害者の奥さんに事情聴取に行くんだけど、最初から奥さんを容疑者扱いしてるのひどくね? 病死だと思っていたら実は殺人でしたなんて聞かされた奥さんの身にもなってくれよ。まだ容疑者じゃないんだから、あの段階ではもっと奥さんに寄り添ってあげて欲しかった。

レックスはどんな活躍をしてくれるのかな~と思っていたら、序盤に自宅の合鍵をモーザーのコートのポケットにしまうシーンがあったので、今回はきっとこれだなとアタリをつけていたら、思った通り後半で犯人につながる証拠を見つけてモーザーのポケットに入れてた。モーザーがいつまでたっても気づかなかったらどうしようかとちょっとハラハラしたよ。

レックスがビーグル犬をかばって犯人を威嚇するシーンはカッコよかったな。やっぱりレックスは、可愛いよりもカッコいいワンコだよ。レックスが犯人に危害を加えられそうになっているのを見た瞬間、モーザーが思わずカッとなって手加減なしに犯人を突き飛ばすシーンもカッコよかった。レックス愛されてるな~。やっぱりモーザーはレックスを愛してるんだな~。モーザーのレックスへの強い愛が垣間見えてよかった。

で、モーザーの恋人の獣医師ソニアは半年間の海外出張か~。前回か前々回あたりから、ソニアが何か言おうとして言えない状況が続いていたから、恋人の話をきちんと聞かない男は振られるぞと思っていたら案の定だった。いや、モーザーは振られたわけじゃないけど、この国の人達の一般的な遠距離恋愛観ってどうなんだ? 私だったら半年なんてあっという間だからまったく気にならないけど、こういうのって個人的な価値観の他にも、お国柄の価値観みたいなものがあるからわからないな。離れたらもう恋人じゃなくなるんだろうか?

 

第13話「モーザー 絶体絶命」

ヘララ~~~!!

今回のMVPはヘララーで決まりだろ! 最後の最後でヘララーが全部もってったよ!! あそこで迷いなく爆弾の信管(?)を引っこ抜けるのすごいな、ヘララー! たった一度講習を受けただけで爆弾を解除できるのか? あれ、はっきりいって咄嗟の行動だよな? なんかしらんが目の前で爆弾が爆発しそうだったので、思わずタイマーから引っこ抜いたら運よく爆発しませんでした、が真相だよね? だとしてもヘララーの運の良さはこれで証明されたな。ヘララーがゲームキャラだったら、間違いなく運の値は最高値だろうな。

今回のレックスは爆弾探しで大活躍! 覆面捜査のモーザーと離れ離れでしゅんとしてるの可愛かった。モーザーは結局ソニアと別れたのか。ソニアが海外出張中だけの一時的な別れかな? なんか完全に別れたっぽいけど、半年くらい待てるだろ~。ソニアと別れた途端にロシア美人によろめいてるのはどうなんだ。モーザーってけっこう女好きだよね。それにしてもロシアンマフィアは、イリーナを捕まえたいのか泳がせたいのかどっちなんだ。

 

第14話「レックス 跳ぶ!」

シュトッキー、行くな。行くんじゃな~い!!

と叫び続けていた第14話。

嘘だろ、マジかよ、シュトッキー。一番好きなキャラだったのに~。レックスを見る楽しみが半減しちゃうじゃないか。世の中にシュトッキー好きは多かったはず。ドジっ子に見せかけて実はできる男・シュトッキー。こういうキャラが好きな人は多いはず。なんでシュトッキー降板なんだよ。役者さんの都合なのか? 当時はきっと話題になっただろうな。ネットで探せば降板理由がわかりそうだけど、とりあえず今はそっとしておこう。

事件は、夫が愛人と一緒になりたくて妻を殺したのか?と見せかけて、実は妻の替え玉を殺害していたというもの。理由は妻の保険金目当て。保険金を手に入れたら夫婦で高跳びしようとしてた。殺された女性はいい迷惑。この替え玉殺人ってけっこうよくあるパターンだけど、なかなかうまく作られていて最初は痴情のもつれによる殺人だと見事にだまされた。

サブタイトルの通り、レックスがビルからビルへと跳び越えて、見事に犯人を捕まえる大活躍。でも、本当の見せ場はそのあとのモーザーとシュトッキーの会話。レックスの無茶な追跡劇を聞いたシュトッキーが、モーザーに「なんでレックスを止めなかったんだ」とプリプリ怒るシーン。本気でレックスのことを心配していて、本気でモーザーに腹を立ててる姿がもう可愛いのなんのって。普段は犬が苦手でレックスにゼンメルを横取りされてばかりいるのに、レックスのこと大好きじゃないか、シュトッキー。こういうチーム内でわちゃわちゃしたシーンを見るの大好きだ。

シュトッキーが異動願いを出していたことが皆にバレて、モーザーはおかんむり。というか、拗ねてる?いじけてる? チーム内がぎくしゃくしちゃったけど、最終回は皆で快くシュトッキーを送り出してほしい。シュトッキーがいなくなるのは残念だけど、異動理由は正当だもんな。できれば今後も時々はゲスト出演してくれるといいんだけど。

 

第15話「シュトッキー最後の事件」

ついにシュトッキー出演ラスト回。大事に大事にシュトッキーを愛でながら見ようと思っていたら、それどころではない血みどろ展開だった。

事件は、元DV夫による逆恨み殺人。妻と娘への接近禁止命令を出した裁判官と医師を次々と殺し、最後に行方のわからない元妻を探し出して殺そうとするヤバい奴。狂気じみた夫を演じる役者さんの演技は素晴らしかったけれど、ずっとハラハラドキドキしっぱなしで、シュトッキーを愛でてる余裕がなかった。カミソリで喉をかき切られて死ぬとか、自分だったら絶対に嫌だよ。思わず喉を押さえながら見ちゃったよ。直接的なグロい場面は映らなかったけど、血が苦手なんでけっこうきつかったな。銃でバンバン撃たれるのを見るのも苦手なんだよな。アクションものってほんと苦手。そしてミステリードラマを見るたびに、車に乗るときは後部座席に誰もいないことを確認しないといけないという気にさせられる。

これが最後の事件なのに、シュトッキーがあまり活躍しなかった。でも最後にレックスに命を助けられて、レックスとシュトッキーの絆が深まったぞ。元々レックスはシュトッキーがお気に入りだったからな。個人的にはレックスとモーザーよりも、レックスとシュトッキーのコンビを見るのが好きだった。今回はシュトッキーが攻撃されそうになって犯人に跳びかかるレックスとか、シュトッキーがいなくなるのが寂しくて甘えるレックスとか、シュトッキーとの熱い友情を見させてもらった。またオープニング映像にもあるガラスをぶち破るレックスも見れたけど、あれ、レックスの鼻とか大丈夫なんだろうか? 普通に考えたらレックスの顔面はかなりひどいことになってると思うんだけど、そのへんはまったく問題なさそうだったな。

エンディングで、シュトッキーとのお別れ直前に皆で撮影した写真の手前に、レックスが来たばかりの頃に撮られたと思われる全員集合写真が飾られているのが何気に切ない。シュトッキー、大好きだ! また遊びに来いよ~!!