第9週「男は度胸、女は愛嬌?」
辛くて辛くていっぱい泣いた。
直道さんが戦死して、花江ちゃんと一緒にいっぱい泣いて、優三さんが戦病死して、寅ちゃんと一緒にいっぱい泣いた。
まさか二人とも死んじゃうなんて。どちらか一人は生きて帰って来てくれると思っていたのに。実際に戦後の日本では、こういうことがあちらこちらで起きていたのかと思うととてもしんどい。この時代の人達は本当に凄いなと思う。家族が戦死しても国からはなんの保障も出るわけがなくて、それでも生きていかなくちゃならなかったんだもんな。
そんななか戻ってきた弟の直明くんの存在が本当に救いだったよ。立派に大きく育ったな~。家族想いで責任感が強くて、お父さんやお兄ちゃんにまったく似てないな(笑)。直明くんはお母さんとお姉ちゃんに似たんだね。
寅ちゃんが直明くんに言った「男だからって背負わなくていい」が心に残った。今まで女性の扱いの軽さが取り上げられてきたけれど、男性だって「男だから」という理由で背負わされる必要はないんだよ。男も女も関係なく、みんなで支え合っていこうという、本当の意味での男女平等な社会を目指す寅ちゃんの戦いが今始まったと思わせる凄くよい締めくくり方だった。
優三さんの遺品を届けてくれた方に感謝。生活もままならないのに、わざわざ遺品を届けに来てくれる人達がこの時代には実際にいたんだよね。そう思うとこの人達も本当に凄いなと思う。
直言さんは最期まで直言さんで良かった。調子が良くて頼りない、だけどいつでも寅ちゃんの一番の味方でいてくれたお父さん。最後まで笑わせてくれたお父さん。寅ちゃんとの間にわだかまりを残したまま逝ってしまわなくてよかった。
そして寅ちゃんと直言さんの仲直りに一役買ってくれた花江ちゃん。花江ちゃんは本当に強いな。優三さんの帰りを待つ寅ちゃんに「もっと優三さんのこと話していいのよ」と言ってあげられる強さ。優三さんの死を隠していたことでギクシャクしていた寅ちゃんと直言さんに、きちんと向かい合うようにカツを入れてあげられる強さ。花江ちゃんにはずっと猪爪家の一員でいて欲しいけれど、お父さんが言ったようにいつか素敵なお相手が見つかったらその人と幸せになって欲しい。
そしてよねさん。彼女に関しては何も確定したことは描かれていないので、きっと生きていると信じている! 生きて寅ちゃんと再会すると信じてる! 市民平等となった新たな時代で、いつか寅ちゃんと再会して欲しい。
つらい経験をいっぱいして、涙を越えて、新たな時代へと一歩踏み出した寅ちゃん。第一話の冒頭シーンはここにつながっていたのか。まさにここからが本番スタートといった感じだ。いよいよ桂場さんが本格的に登場するのかな。ところで桂場さんの鼻のあざ?が気になって仕方がないんだけれど、あれ、いったいなんなんだろう? あまりに気になったのでネットで調べたら、あざではなくて芋の皮だった。マジか。なんで芋の皮をそんなところにつけているんだよ!(笑)