The History Hour

華流ドラマ・海外ドラマの感想や幻想水滸伝のプレイ日記が中心。推しを愛でるのが目的なのでネタバレ満載です☆

【朝ドラ】虎に翼 第8週:女性のあり方を問う

第8週「女冥利に尽きる?」

女性が仕事をしながら子どもを持つことの難しさを思い知らされた週だった。子どもができたら子育てに専念するのが当たり前。それは女性の社会参画に積極的な人物であっても変わらない共通認識。これまで一番の理解者だった穂高先生でさえもそういう固定観念からは脱却できないんだなあ。そんななか何も言わずにただ寅ちゃんのすることをすべて受けとめてみせる優三さんの懐の深さよ。そんな優三さんの素晴らしさについに寅ちゃんが恋に落ちる。ここだけが今回の救いだった。

 

寅ちゃんの周りには理解のある男性が多い。家族もそうだし、雲野法律事務所の人達だってそう。寅ちゃんが懐妊しても嫌な顔ひとつせずに優しく接してくれる職場なんて、現代でも決して当たり前ではないと思う。それでも子どもができたら家庭に専念するというのが、この時代の一般常識なんだな。そのなかで桂場さんはちょっと違う考えを持っていそうな感じだ。桂場さんはこれからいろいろキーパーソンになってくるに違いない。

 

そしてとうとう寅ちゃんとよねちゃんが激突してしまった。先週の寅ちゃんの結婚あたりからちょっと不穏な空気が漂っていたけれど、ここにきて大きな溝が生まれてしまったなあ。せっかく同じ職場で頑張っていたのに。よねちゃんは男性に依存しているように見える寅ちゃんが許せなかったんだろうな。寅ちゃんは別に依存していたわけじゃないんだけどな。ただちょっと一人で背負い込んで頑張りすぎて疲れてしまっただけなのにな。男性社会で生きていくためには、女性を捨てて男性以上に頑張らなくてはいけないと思い込んでいるよねちゃんには我慢できなかったんだろうな。それに寅ちゃんが妊娠したことを自分に隠していたことにも傷ついたんだと思う。寅ちゃんがよねちゃんにちゃんと話していれば、もう少しこの二人は違った展開になったんじゃないかな。

寅ちゃんとよねちゃんには、いつまでも良き仲間、良きライバルとして切磋琢磨していって欲しいので、戦後、寅ちゃんが職場復帰して、よねちゃんも試験に合格して、ふたりが再び出会える未来を期待して待ってるよ。

 

そんななか、ついに直道さんや優三さんに召集令状がきてしまった。わかっていたけど皆がいなくなる展開つらい。いったいどれだけの登場人物が再び家族のもとに戻ってこられるのか・・・。ふたりとも戻ってきて欲しい~。そして轟にも戻ってきて欲しい~っ!! 轟には無事に戻ってきて、盛大によねちゃんに告白して欲しい! よねちゃんと轟は別に結婚しなくてもいいから、お互いに良きパートナーとして支え合っていけるような関係に発展するといいな。あ、でも、轟がかたくななよねちゃんの心を溶かして、女性としての自分を取り戻したよねちゃんが弁護士として活躍するっていう展開もちょっと見てみたい。よねちゃん大好きなので、今のままでも、柔らかくなったよねちゃんでも、どっちでもOKだよ。