【朝ドラ】虎に翼第23週：原爆裁判と老いるということ

今週の感想まとめ
つぶやき（今週のまとめに書ききれなかった日々の感想）

今週の感想まとめ

今週はけっこう泣いたなあ。つらい。つらいよ、原爆裁判。見ていて本当につらかった。

最初は傍聴席に竹中記者しかいなくって、みんな原爆裁判にまったく興味がないのかと思ったけれど、別にそういうわけじゃなかった。ただ世間に知られていないだけだった。そうなんだよな。マスコミが報道しなければ、一般市民は何も知らないままなんだよな。特に今とは違ってこの時代はメディアの力が大きかったし。そう考えるとマスコミの存在ってやっぱり大きいよな。そして報道される内容は、マスコミが取捨選択して選んでいるのだということを、現代に生きる私達は忘れてはいけないんだよな。

今週は原告の吉田ミキさんの手紙、よねちゃんと国際法学者の嘉納さんとのやり取りなど、胸に迫る内容が多かった。特に最後の判決文を読み上げるシーンは泣きっぱなしだったよ。裁判って世の中には結果だけ知らされるけど、本当に重要なのは判決理由のほうにあるんじゃないのか。あんなにたくさん重要なことが判決理由に書かれているなんて。あの判決文を知っているか知らないかで、世間の受け止め方がまったく違ってくるよ。

勝訴や敗訴というものは法に照らし合わせた結果にすぎなくて、法がすべて正しいわけじゃない。法にのっとった判決では請求棄却になるけれど、法で救うことのできなかった原告側の人々に想いを寄せた判決文に胸を打たれた。国はこの問題を法に任せて押しのけてしまうのではなく、国として、人として、為すべきことを為せということだよな。それができない政府ってなんなんだ。「政治の貧困」って言ってたけど、まさしくその通りだよ。政治がダメダメなのは今も昔も変わらないんだなあ。

そしてこの裁判で国側の被告代理人を演じた役者さんにも拍手を送りたい。一切の私情を挟まず、一個人としての考えを一言も漏らすことなく終わったけれど、その表情や態度からいろんな感情を読み取ることができた。本当は彼もまた寅ちゃん達と同じように忸怩たる思いを抱いていたんじゃないだろうか。

そしてもう一つ、原爆裁判と並行して描かれた百合さんの認知症問題。老いるってつらい。でも人間は誰もが必ず老いるんだよな。百合さんのことだけじゃなく、寅ちゃんの更年期障害も描くことで、人は急に老いるのではなく、少しずつ緩やかにでも確実に老いていくものなのだと言われている気がした。

ありがたいことに今はまだ健康だからピンとこないけれど、いつかは自分も百合さんのように自立できなくなる日が来るんだよな。そのことを忘れないようにしておかないと共助社会は成り立たない。特に今は少子高齢社会だから、より事態は深刻だよな。今回の朝ドラはヒロインが法律家だからか、いろんな社会問題を絡めてくるので考えさせられることが多いよ。

次週は桂場のパートか。個人的には美佐江の再登場が最終回までにあるのかどうかけっこう気になっていたりする。

つぶやき（今週のまとめに書ききれなかった日々の感想）

※Xに投稿済み。投稿時より追記・修正あり

本日（9/2）の『虎に翼』(111)

・道男の様子がおかしいな
・直明の子どももやっぱり「直」がつくんだ
・百合さん記憶が・・・
・先週丸く収まった星家も時が経てばまた別の問題が出てくるね
・27回。4年間。準備手続き長かった
・雲野先生が
・傍聴者は竹中一人か！

本日（9/3）の『虎に翼』(112)

・被告代理人の様子が微妙で気になる
・昨日から寅ちゃんの体調心配してたけど更年期か
・百合さんの変貌ぶりが辛い
・お手伝いさん、百合さんとの接し方うまいな
・国際法も立場によって解釈変わる
・相変わらず傍聴席に竹中記者一人。世間にまったく認知されてない？
・朝イチのヒャンちゃんが別人だ

本日（9/4）の『虎に翼』(113)

・被告側の人達も救済の必要性を感じていないわけじゃないんだな
・竹中記者、最後の大仕事
・ようやく傍聴人が増えた！
・梅子さんがいるとほっとする～♪
・のどか溜め込んでるなと思ったら、優未のほうが溜め込んでた
・優未ちゃん、キレのいい蹴りだ

本日（9/5）の『虎に翼』(114)

・お手伝いさん、いい人だよな
・ついにイマジナリー猪爪家が集団で降臨
・道男がちゃんと猪爪家の中に入ってるの嬉しいよ
・轟、角砂糖3つは甘すぎる
・優未の気持ちもわかるけど、のどかの気持ちもわかるんだよな
・あの年齢で優未ちゃんできすぎだ
・和田の言葉を肝に銘じておこう
・湧いて出てきた寅ちゃん登場の仕方が賑やかだ
・ちゃんとケンカして仲直りできる家族は健全
・吉田さんの証言がやり切れない