The History Hour

華流ドラマ・海外ドラマの感想や幻想水滸伝のプレイ日記が中心。推しを愛でるのが目的なのでネタバレ満載です☆

【華流ドラマ】繁城の殺人 #3,#4:二面性のある人々

2024年8月21日(水) WOWOWプライム

相変わらずクオリティが高くてよくできたドラマだと思うけど、ストーリー展開はやや失速した感が否めず。

う~ん、なんだろう。おもしろいのはおもしろいんだけど、どうもジャンルがミステリーから人間ドラマにシフトしてしまったように感じる。

捜査で謎が解き明かされるのではなく、過去にあった出来事をそのままドラマとして見せられるというのがなんだかなあ。なんかちょっと違うと感じるんだよなあ。

三更達が捜査していくうちに、徐々に過去の真相が明るみになっていくという流れのほうがハラハラドキドキしておもしろいと思うんだけど。今回のようにいきなり過去にタイムワープして、昔あった出来事を見せられてもおもしろみに欠けるというか。これは私がミステリードラマ好きだから、そういうふうに思ってしまうんだろうか。

 

さて、第3話は、第二の被害者・王先生の秘密が明らかになったよ。まさかのMだったとは、甥の鳳可追もびっくりだ。実はただのMではなく、過去に犯した過ち(殺人?)への恐れからくる行為だったことが第四話で明らかになるんだけど、やっぱりここは過去回ではなく捜査で明らかにして欲しかったな。

また、陽気な鳳可追と陰気な三更の対比がおもしろかった。可追は塾の生徒や保護者達を、三更は訪行・打行の親分達をだますけど、だまし方にそれぞれのパーソナリティが表れている。可追は他人をだます時でもどこか茶目っけがあるんだけど、三更はどこまでもシビアなんだよな。まあ、だます相手にもよるのかもしれないけれど、三更は容赦がないというか。この主人公、けっこう怖いよね。だからこそ高士聡のようなちょっと間の抜けたキャラが相棒なんだろうけど。士聡のおかげでどこまでも暗くなりそうなドラマがどん底まで落ち込まずに済んでるよ。

あと、今回は宋典史がけっこう深掘りされてた。この人はどういう人物なのか謎だったけど、実直で厳格で融通のきかない人物であることが判明。善人かどうかはわからないけれど、不正や賄賂には容赦がない人らしい。そして平気で他人を拷問できる怖い人らしい。三更とはけっこう気が合いそう。

そして易頭領は思った通りの小者だった。もうちょっと粘ってくれるかと思ったけれど、予想以上に早い退場だったな。こいつは世渡り下手すぎて、むしろ刑吏の頭領になれたことが不思議だよ。

三更と宋典史の捜査によって、師匠の殺害現場と犯人らしき男の容貌が判明。また、今回の殺人事件と20年前の陸家の火事が関係していることがわかった。

で、第三話のラストのあれっていったいどういうこと? 犯人がわざわざ三更達に教えるために書き置きを残していったってこと? だとすれば、犯人は冷師匠と王先生が殺されて当然の悪逆非道な奴らだということを、世に知らしめたがっているということだよね? そうすると、今度はなぜ20年後の今になって復讐を始めたのかが謎だな。

どうでもいいけど、宋典史がロバに乗ってる姿が可愛かったな。この時代は馬ではなくロバに乗るのが日常だったのかな。

 

そして第4話でいきなり20年前にタイムワープ。

若かりし頃の冷師匠、めちゃくちゃヤバイ奴じゃないか! 清濁併せ呑む人物かと思っていたらとんでもない。保身のためなら子どもでも容赦なく殺せてしまう怖い人だった。これってさ、おそらく三更の父親も冷師匠に殺されてるよね? 冷師匠が三更に優しかったのは、父親を殺してしまった負い目があったからじゃないのか? まだここの真実は判明していないけど、たぶんきっとそういうオチだろ。

それにしても陸家の坊ちゃんはいろんなことに首を突っ込みすぎ! この子のせいで陸家は全滅しちゃったんだろうな。中途半端に賢いから、余計に始末におえないというか。やることなすこと小賢しくて、ちょっと見ていてイライラする。

それにしても第4話は短かったな~。第3話がやたらと長かったから余計に短く感じたよ。華流ドラマって1話あたりの尺の長さが厳密に決まっていないのかな? 割と時間に幅があるよね。

 

次回は過去エピソードの続きからかな? それとも現在に戻ってくるんだろうか? 一気に過去を見せるのではなく、小出しにしてきそうな予感がする。現在と過去を交互に進めていくパターンかな。こうなったらもうさっさとすべての過去を知って、三更達がどうやって真実にたどり着くのかを楽しみたい気もする。

 

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